AIIBについて真面目に考える

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AIIBについて真面目に考える

AIIBとは、アジアインフラ投資銀行のことです。それは中華人民共和国が提唱して作られた国際開発金融機関です。ただし全世界に向けた金融機関というよりも、どちらかというとアジア向けだと言えます。

少なくとも業務が軌道に乗るまでは、まずはアジア諸国が融資の対象となる見込みだと考えて間違いありません。発足は2015年12月25日、開業式典は2016年1月16日に行われました。

創設メンバーは世界57か国ですが、世界的な経済大国である日本やアメリカは参加していません。それがこの金融機関の大きな特徴の一つと言えます。

なぜ、日米は参加しないのか

今、世界のお金持ちの国々を見ると、アメリカがトップであり、第二位が中国、そして第三位が日本となっています。それは世界各国のGNPランキングからも裏付けられています。AIIBは、その中国が中心となって世界の国々に参加を呼び掛けて作られました。

この金融機関の目的は、アジアのインフラ整備に必要なお金を工面することです。その金額は途方もないほどの巨額になると言われており、既存のアジア開発銀行などだけでは間に合わないのは明白です。そこで中国は設立に踏み切ったのです。

しかし、日米は参加を見送りました。その理由は、AIIBは運営が不透明であり、ガバナンスにも問題があると判断したためです。AIIBに反対する勢力の中には、「これはアジアのインフラ整備のためというよりも、中国のために作られた銀行だ」という悪口を言う者もいます。

AIIBはこれからどうなるのか

本来なら、アジアのインフラのために、そして世界の後進地域の開発のために、世界の経済大国のトップスリーである日米中が力を合わせて銀行を運営するなら、最大の力を発揮することでしょう。しかし、残念ながら現時点での中国の国際信用力は、まだそれほど高くはありません。その原因の一つが、南沙諸島における中国の軍事的脅威が揚げられます。

それに一年以上前から、中国経済の減速も問題となってきています。実際、中国の不動産バブルは崩壊状態であり、上海株式もバブルが弾けつつあります。

ですから発足したAIIBが実際にどう運営されていくのかは、全世界が注視しています。見事に運営されれば中国の信用は一気に高まります。しかし上手く運営されなければ、逆に信用失墜です。とにかくAIIBは初代総裁が中国人で、本部も北京にあります。しかし理事は北京に常駐させずに中国にだけ事実上の拒否権があるのですから、殆ど中国主導で運営されるのです、それゆえ、今後どうなってゆくのかは中国の運営能力次第ということになります。

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